ネイリストになるには資格が必要?必要な資格の種類について

ネイリストになるのに資格は必要?

ネイリストには国家資格がないため誰でもすぐにネイリストとして仕事が出来ます。
また国家資格がないため、これと言った経験や知識もないのにネイリストの仕事をしても違法ではありません。
ところが業界では「一定水準の実力・経験を持つネイリストを採用しよう」と言う流れになっており、民間資格を取得したネイリストを優先して採用する傾向にあります。

ネイルのお仕事は人の体の一部にカラーリングやジェルネイルを施す技術になりますので、何の知識もない状態で施術すると思わぬトラブルを引き起こす可能性も。
もしトラブルになるとお店側の受けるダメージも大きいため、出来る限りトラブルなく施術可能な「有資格者」を優先して採用しているのです。

ネイリストになるためには資格は必要ありませんし、民間資格がなくても施術は可能で違法でもありません。
ただ未経験者の場合ネイルサロンで採用してもらえる可能性は非常に低いため、まずはネイル関連の民間資格を取得するのがネイルサロン就職への近道・定番コースとなっています。

JNECネイリスト技能検定

JNECネイリスト技能検定は公益財団法人日本ネイリスト検定試験センターが主催・認定する有名な民間資格で、1~3級までの認定級があります。
3級はベーシックレベルのネイリスト、1級になるとトップレベルのネイリストの実力があると認められます。
各級も実技試験と筆記試験があり両方クリア出来ないと合格出来ません。

1度の試験に約8,000人~1万人前後の方が受験されており、規模の大きな民間資格となっています。
1級の合格率は約40%前後、2級は50%前後、3級は75~90%と、下位級になるほど合格者が多くなります。
筆記試験については公式問題集が発売されており、問題集から試験問題が出題されています。問題集を攻略すれば筆記試験対策は万全です。

実技の場合は実際に施術を行いその出来栄えはもちろん、テーブルセッティングまでしっかりチェックされます。
座学だけ勉強していても合格出来ないため、ネイルスクールや通信教育などで基本となるネイル技術をしっかり身に付けておかないと合格ラインに乗れないのです。
この試験の3級のみ、一部のJNA認定校で校内受験が認められています。

JNAジェルネイル技能検定

NPO法人日本ネイリスト協会が主催・認定する有名な技能検定です。
ジェルネイルを極めたい方はこの試験を受験しましょう。JNECネイリスト技能検定とJNAジェルネイル検定はネイルサロンでもかなり重視しており、プロネイリストになりたいなら必ず取得しておきたい資格です。
現在、ネイルサロンの施術の約6割がジェルネイルとなっていますので、資格を取得していれば就職・転職に有利です。

試験は初級・中級・上級の3段階に分かれており、初級は基本的なネイルケアやジェルネイルを施術するための基礎的知識や技能を習得しているかが問われます。
上級になると、ジェルネイルのスペシャリストとして相応しい技能や知識を身に付けているかどうかが問われます。
筆記試験は初級と中級のみで、上級になると実技試験のみとなりますがその分時間を掛けてジェル・グラデーションやジェルイクステンションなどの高度な施術を行います。

JNA認定校に通う生徒はこの試験を校内受験出来ます。
上級になるとかなり難しくなりますが、通い慣れた校舎でリラックスして受験出来るのはかなりのアドバンテージになりますね。
上級の合格率は約45%ですが、試験対策のしっかりしたスクールでは9割以上の合格率を誇る所もあります。

ネイルサロン衛生管理士

こちらもジェルネイル検定同様、JNAが主催・認定する試験です。
こちらは講習会に参加して最後に確認のためのテストを受ける方式となっており2018年3月末日時点で、約62,800名の方が資格を取得しています。
ネイルサロンは爪に対して施術を行うため、衛生管理にはかなり気を遣わなければなりません。

ところがネイルサロンの衛生基準があやふやであったため、グリーンネイル(感染症)などのトラブルが起きていました。
そこで衛生管理を徹底するために設けられた試験になります。この資格がなくても施術は出来ますが、ネイルサロンを開業したい人、ネイルサロンで衛生管理を担当する方は自主的に取得されています。

JNA認定校で講習会が受講できますので、将来開業を考えている方などは取得しておくと良いでしょう。